小豆に豊富に含まれている栄養素
鉄分
カリウム
ビタミンB群
ビタミンE
- ●タンパク質
- 小豆の主な成分は糖質(炭水化物)で、次いでタンパク質が多く含まれます。小豆のタンパク質は必須アミノ酸といわれる8種類のアミノ酸をバランス良く含んでいます。特にリジンと芳香族アミノ酸を多量に含んでいます。日本人の主食であるお米にはリジンが少ないので、小豆とご飯を組み合わせる事により、アミノ酸のバランスがとれることになります。
- ●食物繊維
- 豆類は一般的に食物繊維が豊富に含まれていますが、小豆はその中でもインゲン豆に次いで多くの食物繊維を含んでおり、乾燥した小豆100g中に17.8gの食物繊維が含まれています。食物繊維を多く含む食品として寒天やきのこ類があげられますが、寒天やきのこ類は粉末や乾燥した状態での食物繊維の割合が多いのであって、実際調理して食べる場合は豆類の方がより多くの食物繊維を摂る事ができます。
- ●ポリフェノール
- 小豆の機能性成分として注目されているのはポリフェノールです。
ポリフェノールとは、ほとんどの植物に含まれている色素や渋み・苦みの成分のことで、約5,000種類以上もあると言われています。ポリフェノールにはお茶のカテキンや大豆イソフラボン、赤色色素のアントシアニンなどがあります。
小豆はポリフェノールの含有量が多く、ポリフェノールの代名詞ともなっている赤ワインに比べて1.5倍も多く含まれています。小豆のポリフェノールは皮に多く含まれる色素のアントシアニン、タンニンの一種D-カテキンなどです。 - ●サポニン
- サポニンという言葉は、シャボン玉のシャボンと語源は同じで「泡立つ」という意味です。サポニンには、水になじむ部分(親水性)と油になじむ部分(疎水性)とが共存しているため、石鹸と同じように油を溶かし、水に溶かす界面活性作用があります。サポニンは小豆や大豆、ウーロン茶、アスパラガス、高麗人参などに含まれます。
- ●ビタミン
- 小豆にはビタミンB群が豊富で、なかでもビタミンB1、B2、B6が多く含まれます。
- ●ミネラル
- 小豆のミネラルは特にカリウムと鉄が多く存在します。
日本人のカリウムの摂取量は少なく、「日本人の食事摂取基準(2005年版)」でも「増やすべき栄養素」としてカリウムがあげられています。
カリウムが多い食品としてバナナがあります。バナナ100g中に360mgのカリウムが含まれていますが、小豆にはその4倍以上の1,500mgも含まれています。
このカリウムは水に溶けやすいので、煮た場合はその煮汁も摂るといいでしょう。
鉄は血液を作る上で必要です。
かつて日本や中国、朝鮮では、小豆はその美しい赤色が呪術的意味をもち、古くから魔よけやけがれを払う力があると考えられ、小豆を食べることによって身を守ると信じられてきました。 小豆はハレの日(おめでたい日)の食べ物とされ、お正月の15日や季節の節目の日(節句)赤飯や小豆あんを食べるのは、こうした考えから来たものです。
小豆の原産地はまだはっきり分かっていませんが、中国南西部からインドシナ、ブータンに至るヒマラヤ南麓の照葉樹林帯という説が有力です。日本に渡来したのは大変古く、弥生時代の遺跡から発見されており、「古事記」や「日本書紀」にも小豆は登場します。小正月(1月15日)に小豆粥を食べる習慣は平安時代から続いているもので、祝い事に赤飯を炊く習慣は江戸時代になってから一般に広まりました。
食用ではありませんが、小豆を粉にして煮ると泡が立つことから小豆の煮汁は「シャボン」と呼ばれ、江戸時代に食器を洗う洗剤として使われていました。
小豆のサポニンはこの「シャボン」という名前から来ています。
小豆は本来は温暖な気候を好みますが、生育期間が短いため寒い土地でも栽培できるのが特徴です。日本での生産量は北海道が最も多く、全体の8割にも及ぶ小豆が生産されています。続いて東北、京都、茨城などが主な生産地です。
十勝地方は北海道全体の約半分の収穫量を誇る小豆の生産地です。
そこでは主に「エリモショウズ」と「きたのおとめ」という品種が栽培されています。
小豆は低温に弱く、冷夏の年は収穫量が落ち、収穫時期に霜に当たると品質が低下してしまいます。また同じ畑で作りつづけると病害虫などによる連作障害を起こします。
小豆は大変繊細で手がかかる作物なのです。







